5.7GHzノッチフィルター
レピーター装置の命、フィルターの特性として通過損失が少ないことと、遮断したい周波数をいかにカットさせるかが問題になります。
導波管フィルターの活用や、インタデジタル型フィルターの使用を試みましたが、いずれも満足な特性を得ることができませんでした。
右写真は、試作したフィルターです。
コネクターがついている側は通過周波数に同調、コネクターのついていない側は 遮断周波数に同調、ノッチ を効かせている構造となっています。通過ロスは0.5db、−40db程度の特性を得ることができました。けっこうノッチフィルターになります。
そこで、自作したのが下写真、マキ電機3セクションキャビティを二つ重ねたフィルターです。
入出力コネクタ側が通過させる側
裏(写真向こう側)がノッチをかける周波数調整用です。
満足のいく特性を得るにはどうしてもトラッキングジェネレータかネットワークアナライザが必要です。
このフィルターの場合、40MHz離れたマーカーポイントで
-30デシベル、50MHzでは-50デシベルの特性を得ることができました。
共振体の結合のさせ方でその特性はずいぶん変わってきますし、入出力のマッチングにより、損失も変わります。
5.7GHzレピータの送受信機ともに使用しています。
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